美しいまちづくりを進めるためには、まず私たちが、身近にあって見過ごしがちなまちの良いところに気づき、守り、あるいは、より良いまちへと改善していこうとする気持ちを持つことが大切です。さらに、これらの気持ちをまちづくりに活かしていくためには、私たち一人ひとりが主体となって考え出し、行動していくことが欠かせません。

最近では、自治会などの各地域単位でのまちづくりをはじめ、共通の目的意識を持つ人たちがNPOを組織して行う活動もますます盛んになってきており、地域のさまざまな課題、行政主体の施策のみでは対応できない問題を、自発的な取り組みによって解決していこうという気運が広がりつつあります。また、事業者においては、社会的責任への意識の高まりによって、地域に根ざした社会貢献活動が充実してきており、大学などの教育研究機関においても、美しいまちづくりに関する研究・調査・実践のほか、まちづくりを担うさまざまな分野の人材育成が行われています。

これらのことから、今後のまちづくりは、県民・まちづくり団体・事業者・教育研究機関・市町村及び県などの立場の異なる組織や人々がまちづくりの担い手として、明確な目的のもとにお互いに対等な関係を結び、それぞれの得意分野を生かしながら連携し協力し合う必要があると考えられます。

そこで、「福岡県美しいまちづくり協議会」は、それぞれの主体性を持った活動体が、パートナーシップにより資源の共有と適切な役割分担を行い、美しいまちづくりを効果的かつ継続的に推進していくことを目指しています。